ブランドと売り場の関係とは?
ショッピングとは
ここでショッピングとはなにかを見ていきましょう。
ショッピングとは何でしょう?ものを買うだけ?実はそうではないのです。
ここでいうショッピングとは、販売を目的とする小さな世界を体験し、視覚や触覚、嗅覚、味覚、聴覚を駆使して何を買い、何を買わないかを判断することだ。 ※ショッピングの科学 パコ・アンダーヒル著
つまりショッピングとは、買うを主とした、総合的な体験となり、売り場はある種のテーマパークとなることを意味しています。なので、ブランドと売り場は密接な関係をもちます。高級ブランドなのにドン・キホーテみたいな売り場だとすごくおかしいですもんね。
では安いブランド(?)から高級ブランドまでを順に見ていきましょう。
安いブランドの場合
これの代表例として、ユニクロを見ていきましょう。
ユニクロといえば、どんなイメージをあなたは思いうかべますか?まあ”安い”と答え
る人が多いでしょう。そのため売り場はこのようになっています。
・内装・外観が安っぽい
たぶん経費削減でしょう。おしゃれな店みたいに、木材も使わず、金属むき出しにな
っています。外観も良くも悪くも普通です。
・商品を詰めこんでいる。
まあこれは店によります。銀座店なんかは広いです。しかし、もうちょっとお高い店
よりは狭いことが多いです。土地代削減ですね。また内装が安っぽくても様になる、と
いう利点があります。
実は商品の詰め込み方によって、印象(特に価格面で)が劇的に変わります。これは
後にのべます。
高級ブランドの場合
例として、デパートの一階に入っているような、高級ブランドを見ていきましょう。
・内装・外観が洗練されている。
ブランドを安売りしないために外観などに非常にこだわっています。特に表参道のブ
ランドの本店なんかはすごく凝っています(ガラス張りのすごくモダンなものなど)。
内装は入るのをためらうほどです。
・商品の間隔がとても広い
これは本店だけではなく、ショッピングセンターにはいってる場合でも徹底されてい
ます。実は物を少なくすると、その物が目立ち、高級に見える効果があり、洗練さを感
じさせます。そのため、美術館などでも、展示物の間隔が広くあけられています。
もし、安っぽい店に高級ブランドがあったら、偽物っぽく見えてしまうでしょう。
このように価格が上がれば上がるほど、店も洗練されていきます。ちなみに高級ブラ
ンドほど高くないセレクトショップなどは、内装が洗練◯ 商品の間隔が広い×(安い
店よりは若干広い) となっています。店の売り場にも実はいろいろ考えられて作られ
ています。
ちなみに
商品を詰め込んで、お客を楽しませるドン・キホーテやヴィレッジヴァンガードのよ
うな店も存在します。これらは、客に探検するような気分にさせ、思っても見なかった
ような商品を目にし、気分が上がるのです。これこそテーマパークに近いものがありま
すね。
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