とある高校生による政治・経済のブログ

日頃感じた社会や経済について書いています。時々旅行の事も書く予定でいます。

現代の礎 1940年代のアメリカの繁栄

 1940年代のアメリカは日本と桁違いに発展していました。日本とドイツ両方と戦争しても、国民は全然疲弊せず、(アイスの種類が減った程度!)余裕で勝つほどです。しかも他の戦勝国に金を貸したり、兵器を大量に提供しています。

 この頃のアメリカは現代に繋がる文化が発展していました。そして1920年代に生まれた大衆消費社会がいよいよ出来上がりつつありました。

大衆消費社会

所得の上昇、マスメディアの発達などを背景に消費の物的・質的領域が拡大し、大衆による大量消費が特徴となった社会。企業による大衆広告に誘導される場合が多い。

出典 三省堂

要するに、経済が発展してお金をたくさんもらえるようになった一般の人々が、大量に物・サービスを買うようになる社会のことをいいます。今から70年近く前のアメリカがどれくらい凄かったか紹介します。

大衆車の普及

 なんとこの頃のアメリカには、一家に1台は車がありました。それはT型フォードの誕生によってもたらされました。この車は初めてベルトコンベヤーによる流れ作業による生産を実現し、大量生産を可能にしました。この生産方式は、あらゆる製品に応用され、安く質のいい物を作れるようになりました。

 そして車の普及は郊外の発展をもたらしました。人々の行動範囲が広がり、ガソリンスタンド、コンビニやショッピングモールの原型も誕生し、現代のライフスタイルに非常に近づきました。

家電の普及

 なんとこの頃には、電気冷蔵庫や電気洗濯機もありました。まだ日本では、氷で冷やしてた時代にです。つまりアメリカには電気も既に普及してたのです。

 冷蔵庫は“トップモーター式“と呼ばれるもので、冷蔵庫の上に、冷媒のフロンガスを圧縮するモーターがついていました。

 洗濯機はドラム式の洗濯槽の下に置かれた小型モーターに取り付けられたベルト、で洗濯槽の中をまわして、衣類を洗濯するようになっています。

このような家電の普及によって、女性の家事負担が減りました。よって女性の社会進出のきっかけができたのです。もう男女平等が進んでたのですね。

ラジオの普及

 1920年代にラジオができて以降、もう既に一般家庭にラジオは存在していました。今までの媒体と違うのは、多くの市民が同時に同じ情報を受け取ることです。これによって、不特定多数で匿名のひとまとまりの存在、大衆 というものが、確固たるものとして表れました。

 ラジオCMも登場し、多くの人々が、同じ文化を共有する大衆社会が出来上がりました。その意味で、ラジオの登場は社会に大きな影響をあたえました。

既に登場していた 広告による誘導

 実は現代の消費者の欲求の多くは、企業のマーケティングによって、生み出されたものです。けっして消費者自ら欲しいと思ったものでは無いのです。企業はどうやって誘導するのか、それは広告です。既にこの頃のアメリカは、街中には広告が溢れていました。現代のように。もちろんその頃の日本でもありましたが、スーパーはないですし、百貨店もまだ黎明期です。個人商店が主な店であって、資金力がどうしても劣るので、広告は少ないでしょう。しかしアメリカは大企業もたくさんあり、資金力もありました。

 アメリカは、生きるのに必要では無いものも、たくさん消費者は買えました。恐ろしいのは、それが戦争中でもそうであったことです。日本が少ない食料を配給でしのいでたことを考えると、非常に恐ろしいことです。日本はこんな国に戦争してたのです。

まとめ 

 アメリカはこのように世界一の繁栄を迎えていました。そしてアメリカの社会は世界各国に影響し、全世界に大衆消費社会が広まりました。なので、戦間期アメリカには現代に通ずるものがあるため、現代の社会をみていくうえで、とても参考になります。そしてこの頃のアメリカで起きた問題は、いま世界各国で起こっているのです。